商品コード:1417-011[VSM] E.フィッシャー(pf) / バッハ:Pf作品集
商品コード: 1417-011
商品詳細:1931年から1942年までのSP録音をまとめて1枚にした復刻LP。1957年パテマルコーニの復刻でCOLH 45で初めてLPとして発売された。小品7曲の「バッハ・リサイタル」。曲への入れ込みはケンプ以上で、全体に暗調ながらほとんどバッハが乗り移ったかのような尋常ならざる気合の入れ方。ピアノによるバッハ演奏の歴史はここから始まったと言っても過言ではないだろう。SPで聴ける方はそのほうが良いが、LPならこれが初出である。ジャケ裏布貼り・フラット盤入りで分厚いリブレットが付くフランス盤が真の初出LPとなる。市場の大半が1960年代のグルーヴガード厚手盤である。状態の良い1957年度分オリジナル盤はかなり希少! フィッシャーのバッハ演奏は、温かみのある歌心と深い精神性を備えており、バドゥーラ=スコダやアルフレッド・ブレンデルなど後年の名ピアニストたちにも多大な影響を与えた。彼自身が校訂を手掛けた『インヴェンション』や『イタリア協奏曲』などの楽譜は、自身の解釈や実践的な運指が記された名盤として広く親しまれている。また、彼がピアノ用に編曲したバッハの管弦楽曲や小品の数々は、コンサートでも好んで演奏されている。記載はないが全ての曲にフィッシャーの手が入っていると思われる。元々ピアノ曲ではなかったこれらの曲へのエトヴィン・フィッシャー校訂は ロマン派的アプローチと精神性の重視が見られ、練習曲としてではなく、深く息づく「歌」として捉えている。メロディの美しさや情感を引き出すための独自の豊かな歌心(カンタービレ)が織り込まれている。チェンバロ時代の音楽であっても、現代のピアノの機能を活かす為のペダル指示(レガートや響きの補正の為)が具体的に指示されている。フィッシャーの編曲校訂には手の構造に無理のない運指が指定され、フレーズを滑らかに歌わせることができる。また楽譜にはバッハの原典(自筆譜など)には少ない、テンポや強弱、曲の性格を示す記号が、フィッシャーの演奏経験に基づいて補われている。フィッシャーの校訂譜は、現代主流の「原典版(作曲家の書いた通りを再現する楽譜)」とは異なり、「巨匠がどう演奏していたか」を追体験できる演奏指導書としての高い価値を持っていると言われる。これは彼が自身で編曲校訂した楽譜を使った演奏であり、ある意味、自作自演とも言える演奏である。それゆえフィッシャーによるJ.S.バッハの録音・校訂は、ピアノによるバッハ演奏の歴史における金字塔であると言われている。ピアノによるバッハ演奏の原点がここにある。
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