商品コード:1411-007[VSM] M.デュボスト(fl)/ バッハ:Flソナタ全集/ Flソナタ(7曲)BWV.1020, BWV.1030~1035, 2台FlソナタBWV.1039, 無伴奏FlソナタBWV.1013
商品コード: 1411-007
商品詳細:入荷の非常に少ないミシェル・デュボスト(fl)とリオネル・ロッグ(cemb)のコンビによるバッハ:Flソナタ全集が入荷した。録音は1977年11月と古い録音ではないが、プレスが極端に少なかったようである。フルートのミシュル・デュボスト(1934-)はパリ生まれ。当社では最もフランス人の発音に近いデュボストで統一している。1960年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位(1位パウル・マイゼン、2位(同位)加藤恕彦)、1964年に1位なしの第2位。1961年ジュネーヴ国際音楽コンクール第1位。1962年ローマ国際コンクール第1位。他にモスクワ、プラハのコンクールでも第1位を得ている。1961年にパリ音楽院管弦楽団の第2奏者として入団し、翌年首席奏者となる。同楽団を解散して1967年に設立されたパリ管弦楽団でも首席奏者となった。またパリ音楽院でも10年間教授を務めた。1964年に初来日。以来、演奏活動や神戸国際フルート・コンクールなどの審査員として何度も日本を訪れている。チェンバロはスイスの オルガン奏者で、バッハのオルガン作品全集を3回録音した巨匠である。ここでは珍しくチェンバロを弾く。今回初めて試聴したが、デュボストの音色はフランス人にしては渋く、沈んでいて、曲が持つ厳粛な気分がしっかり伝わる秀演である。フランスの代表とされるランパルとは大きな違いを見せる。その要因の一つにデュボストが使う楽器が日本製のムラマツフルートであることが挙げられる。1960年代(1964年と思われる)デュボストが、パリ音楽院管弦楽団とともに来日した際、銀座の楽器店で偶然にムラマツフルートと出会い、試奏して、その楽器に魅入られてしまったという。翌日、ムラマツのスタッフに会い、そして2年後にソリストとして来日した折、国際的ムラマツ吹きの一員になっていたというのである。それ以来ずっとムラマツを吹いている。彼はインビューの中で「私は恐らくムラマツフルートを吹いた最初のフランスのプロの笛吹きでしょう。」--と語っている。僅かに湿り気のあるくすんだ音は実はムラマツフルートの音なのである。リブレットに楽器の記載はないが9割の確率でムラマツフルートだと思われる。デュボストは自身を「神経質な人」と評しており、神経質な人への思いやりがあるのが「ムラマツフルート」だと述べている。ムラマツフルートは大正12年(1923)、村松孝一がハンドメイドで始めた日本初の国際メーカーである。フランス、ドイツの名機のリバースエンジニアから始まり、改良を重ね、今ではマルセル・モイーズ、ジュリアス・ベーカー、ジャン=ピエール・ランパル、オーレル・ニコレなどの大物が所有するまでになった。中でもジュリアス・ベーカーの協力が大きかったという。これはムラマツフルートによる最初のバッハ:Flソナタ全集ではないが、デュボストを通じて世界に誇れるムラマツフルートの真価を味わうにふさわしい録音といえる。
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